一人現場2ヶ所の掛け持ち清掃

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  結局オレはいくつになっても人間関係に弱いのだ。オレは1人現場でしか仕事ができない。オレは他者が嫌いだ。女も男も若いのも年寄りも嫌いだ。だからオレは孤独だ。孤独でなければ生きられないのだ。
 今は一人現場を2ヶ所掛け持ちで清掃作業をやっている。以前勤めていた清掃員派遣会社の女性担当者に頼まれて月1回ぐらい代行で仕事をしていたので、今は彼女に頼んで代行専門で仕事をしている。
1ヶ所のマンションは12階建てで週3回清掃作業をしている。そのマンションのゴミ庫を清掃している時、顔色の悪い居住者の婆さんが来た。なんかゴミの事でぶつぶつ言っている。オレに文句を言っているようだ。オレは最近このマンションに来た代行だからよくわからないと言ってもなにかぶつぶつ言っていた。また次の週の同じゴミ出しの日にも来てゴミ庫のドアの開け方について言っている。いいかげんうるさくなって言い返してしまった。こういう居住者は管理会社に告げ口をするのでめんどうくさいなと思っていたが告げ口はしなかったようだ。次の週もやって来たがオレは無視していたらなにも言わず帰って行った。
 どのマンションにもこのような居住者はいる。親しげに我々に話かけても腹の内は我々清掃員を下に見てるのはみえみえだ。なんせ居住者が我々の時給を管理業務費として支払っているのだから。居住者のなかにはゴミの分別をしないでゴミ出しする者もいるし、敷地内、マンション内に平気でタバコの吸い殻を捨てる者もいるし、ペットの糞やおしっこを敷地内やマンション内にさせて後始末をしない居住者はどこのマンションにもいる。またマンションの内や外にゲロを吐く者もいる。後始末は主に清掃員または管理員、警備員のお前らがやれということだろう。