私の母親は101歳5ヶ月で永眠した。

私の母親は令和5年8月15日自宅のベットで私が見守る中彼岸に旅だった。私は臨終前にチベットの「死者の書」にもとずいて母の手を取り解脱し、涅槃にいたるよう導いてあげた。

母は4年前転んでケガをし、それ以来介護ベットと簡易トイレをつかっていた。4年前はしばらくしてかなり回復してベットから起き上がりトイレに行ったり、テーブルで食事ができるようになった。そして3年前は私と一緒に母は買い物用の手押し車で散歩することができていた。去年から今年にかけては車いすに座り私が押して散歩した。母はだんだん弱ってきていた。

私は母親と同居していたので最初から「母親を最後まで自宅で介護しよう」と決心していた。そして今年の6月ころから母はさらに弱ってきて食事も水分もあまりとれなくなってきた。やがて水分しかとれなくなり8月15日午前3時頃息を引き取った。

母は101歳まで生き切った。私は100パーセントとは言わないが母親を自宅で介護し切った。

私の人生は考えてみるとほとんどが中途半端ななげやりな人生だった。しかしここにきて母を最期まで自宅で介護し切ったことは私にとって唯一生きた甲斐があったということだ。