ホモセクシュアルとアセクシャル

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 約半年たって、彼のことを忘れ かけてい た頃に彼から会いたいとのメールがきた。 彼が指定してきた場所は以外にも街のなかではなく郊外の公営の団地の前の公園だった。私が公園の入口にたつとメールがきた 団地のA号棟の屋上に来てくれとのことだった。エレベーターで屋上に立つと彼がいた。いつもの長い黒いコートを着て、髪を斜 に顔面におろし顔をかくしている。彼が立っているいるのは屋上の柵の外だった。彼の前に立つと彼は言った。「他でもない。 オレの頼みというのは、ここからオレを突き落としてくれないかということだ。」「突き落とせだと。オレがアンタを突き落とし ら オレは殺人者だ。」「それは大丈夫だ。この団地は1980年代に建てられた団地でほとんど人がすんでないし、監視カメラ もない。」「アンタは1人で飛び降りられないのか?!」「そうだ。オレは心が弱くてな。」なんだこいつは!カッコつけやが て、と思いながらオレは柵の外に出て、彼にだきついて一緒に飛び降りた。彼の目をみたら恐怖で焦点がさだまっていなかった。 私も これですべてに決着がついたということだ。