大規模マンションでの高齢者清掃員の仕事事情

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  今回は私が5ヶ月で清掃員を辞めたマンションについて書いてみたいと思います。
 このマンションは首都圏のある市内の広大な敷地に建つ、5号棟まである大きなマンションです。5棟もあるマンションですのでここで働く清掃員は、男性5名女性5名計10名で各棟と敷地内をローテーションで清掃しています。また管理棟もあり、元請の管理会社の社員が常駐しています。
 女性の中には20年も務めている80歳の主みたいな人もいましたし、6~7年働いている人もいました。しかし男性の高齢者清掃員は長くて1~2年ぐらいがせいぜいで多くの人が早期に辞めていっていました。特にリーダーになっている男性清掃員が早期に辞めていっていました。リーダーと言っても名ばかりリーダーで、時給は新人の清掃員と同じでした。リーダーになった人はストレスで脳溢血でたおれたり、また責任感の強い人ほど他の清掃員ともめて辞めていっていました。この現場は女性は長く勤めていてもリーダーにはならない決まりのようでした。しかし実際は80歳の長く勤めている高齢者の女性や6年勤めている高慢な高齢な女性が現場を仕切っていて、男性のリーダー(連絡員)はストレスがたまっているのがみえみえでした。
 また管理会社の所長が直接清掃員にローテーション以外の仕事を要求するため全員が動揺してローテーションどころではありません。そのため清掃員は突然言われる所長の要求にびくついて、ローテーションの仕事は適当にこなさざるをえない状態でした。まったく悲惨です。
 こんな現場ではまともに仕事のできない高齢者の男性は次々と辞めていっていました。私がいた5ヶ月の間に4名の男性清掃員が辞めていきました。そして私が5番目に辞めました。そして残ったのは女性の5名の清掃員と1名の男性清掃員でした。